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【グローバル・ニュース(メルマガ版)Vol.18】より抜粋 (2012/9/26)
ISO50001(エネルギーマネジメントシステム)、米国・中国の導入状況 米中が着々とEnMS導入を準備 ────────────────────────────────
昨年秋に発行となったエネルギーマネジメントシステム「ISO50001」。 重大なエネルギー問題を抱える日本ですが、未だ普及に結びつく大 きな動きは見えません。一方、米国と中国ではISO50001導入の機 運が高まっているようです。(一財)省エネルギーセンター エネルギ ーマネジメントシステム審査員評価登録センター(CEMSAR)から米 国・中国のISO50001導入状況に関するレポートが公開されましたの で抜粋してご紹介します。
<米国>
「エネルギーマネジメント基準化の状況」
・従来、ISO50001の素案となったエネルギーマネジメントのための米 国工業規格(ANSI/MSE2000:2008)を運用
・2011年6月ISO50001の発行に伴い、同規格へ移行
・米国エネルギー省(DOE)は同規格の実施を前提条件としたSEP (Superior Energy Performance、※1)プログラムを活用して、2008年 〜2011年にフィールドテストを実施
・参加企業はエネルギーパフォーマンスが2〜3年間で6.5〜17%向上 「認定・認証機関の状況」
・米国認定委員会(ANAB)によるISO50001認定を受けた認証機関 はBSI、SGS、DNV、BVQI、DEKRA、NQAなど 「認証取得企業の状況」
・36社が参画しているSEPを通してISO50001認証を取得した企業は 26社
・ISO50001認証を取得しそうな企業総数はISO14001取得企業数 (約4,900)と同規模と想定
※1「SEP(Superior Energy Performance)のISO50001に対する付 加項目」 :ISO50001では目標の設定は組織が行えばよく目標レベル の要求はないが、SEPにはエネルギーパフォーマンス(原単位など) 低減目標という数値目標が設定されている。達成レベルによって5% 以上ならsilver賞、10%以上ならGold賞、15%以上ならplatinum賞と グレードが与えられる。また、ISO50001では適用対象は「組織」とな っているが、SEPでは「ファシリティ(産業施設・業務建物)」を対象に している。
<中国>
「エネルギーマネジメント基準化の状況」
・ISO50001の要求事項を反映した国家エネルギー管理規格(GB/ T23331-2009)を発行
・国家プロジェクトとして、“Top 10000 Energy Consuming Enterprises Program”を推進
・エネルギー消費の2/3を占める一定消費規模以上の17,000社を対 象として、エネルギー計測、エネルギー診断、省エネ技術、省エネ 研修などを推進
・国家発展改革委員会や国家標準化管理委員会(SAC)は2015年 までに鉄鋼、セメント、窯業、石炭、紙、石油など10分野に対して EnMS関連規格を開発する予定 「認定・認証機関の状況」
・国家認証認可監督管理委員会(CNCA)が175の認証機関、37の 研修機関、308のコンサルタント機関などを認定 「認証取得企業の状況」 ・GB/T23331-2009での認証を得た企業は36社
・今後2年ほどでGB/T23331-2009からISO50001に移行予定 (出典:CEMSARウェブサイト「米国・中国のISO50001導入状況」 http://www.eccj.or.jp/cemsar/download.html)
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