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ITSMSを構築し、ISO20000の認証を取得するにあたり中心となって活動するチーム(プロジェクトチーム、事務局)を、予定される「適用範囲」や「組織体制図」をもとに結成します。なかでも、「ITSMS管理責任者」は慎重に選出する必要があり、この責任者の力量により企業のITSMSの完成度や進捗度合いは大きく左右されます。会社を良くしていこうという強い意志があり、業務全体の流れをある程度把握している方がお勧めです。
経営者もしくは経営層でISO20000の認証取得を決定すると、次に、社内にISO20000の認証取得を中心となって活動する為のプロジェクトチームを結成します。このプロジェクトチームのメンバーを中心としてISO20000の認証活動を行うわけですが、ISO20000の認証取得活動は、全社員で取り組んでいかなければ成功しません。「マネジメントシステム」という管理システムは、適用範囲の要員全てが与えられたルールと責任を遵守して初めてその効果をもたらします。ただ、いざ活動を開始してみると、「プロジェクトチーム」だけ取り組んでいるという雰囲気が出来上がりがちです。そのため、「自分は関係無い」と考える社員が出てきてしまい、結果、全体の士気も低下、ひいては、認証取得時期の遅延、及び、不完全な仕組みの構築につながります。そうならない為に、次に、全社員に「何時」から「何時まで」に「こういう理由、目的で(方向性を示す)」ISO20000を認証取得する為の活動をする、という事を周知させ、共通の認識として取り組むことを徹底しなければなりません。社内報、全体会議、朝礼でもかまいませんので、活動の意義を全社員に理解させるための、「ISO20000認証取得のキックオフ宣言」をし、共通の意識を浸透させる事がスムーズな取得活動に直結します。
初回セミナーでは、適用範囲の出来るだけ多くの社員に参加していただき、1時間ほどISO20000についての説明と、ITサービスマネジメントシステム(ITSMS)の基礎を学んで頂きます。次に、プロジェクトチームや組織トップとのヒアリングを実施し、どういうコンサルティングをお望みか、どの様な仕組みを導入したいか等、貴社の当社のコンサルに対するニーズを明確にして頂きます。その後プロジェクトチームと今後のスケジュールについて打ち合わせを行います。
現状把握では、現在、貴社にて実施しているITサービスの運用状況を確認します。現状のITサービスのルールを確認した後に、そのルールとISO20000規格要求事項と比較し、ギャップ(差異:要求事項を満たしていない部分)を明確にします。今後、このギャップ分析結果を基に、ISO20000に基づくITSMSを構築していきます。
ギャップ分析において、貴社がISO20000を認証する為には何を実施しなければいけないのか「課題」が明確になると、現状のルールをベースとしてISO20000要求事項に基づくITSMSを構築していきます。まずは「現状分析」の結果をもとに、担当コンサルタントが貴社の問題改善の為の「プロセス改善目標」を設定し、ITSMS構築・ISO20000認証に向けてのスケジュール、アクションプランを作成します。そして、ITIL,SLA,SLMなどの教育を行いながらITSMSに対する理解を深め、現場目線(実務)での活動・運用を重視し、それぞれの担当者が効果・効率的に活動できるようなITSMSを構築していきます。問題ないのであれば極力現状のルールや帳票などを採用し、現場の意見を参考にしつつ実務整合強化を最優先に考えて構築していきます。
ある程度ITSMSが固まってくると、当社でITSMSマニュアル、規程の草案(ドラフト)を作成します。草案完成後貴社へ提供し、草案の内容を説明した後、詳細部分については事務局と協議の上、完成版(初版)を作成していきます。ITSMSマニュアルは薄い、コンパクトにこだわらず有効性を重視し、組織が運用しやすく改訂しやすいマニュアル、規程を作成する事で、品質管理のレベルも向上し運用も容易になります。
ITSMSマニュアル、手順書(規程)でルールが明確になると、次に実際の運用に入るわけですが、その前に仕組みを実施する社員への教育を行う必要があります。一般的なルールの説明、重要なルール(必須運用記録、構成記録など)の説明、意義などについて社員教育、導入教育を行います。同時に各社員の責任や権限を明確にしていきます。教育が終わると、初版として出来上がったマニュアル、手順書に基づき、実務で運用を開始します。ここで、実際現場で運用して、是正、改善を検討する必要があるルールが現場から上がってくる場合があります。その場合、再度ルールを見直し、第二版として、マニュアル、手順書などを改訂していきます。また、この時点で、様々な運用記録を入手する事になります。
構築したITSMSは全社員の間で守られているのか?期待された効果をもたらしているのか?継続的改善がなされているのか?などのチェックを行うために、貴社社員から監査員を選出する必要があります。それを実施する要員を「内部監査員」といいます。内部監査員の選出は、各部署から最低1人以上が望ましく、監査員は認証取得後に定期的な監査を行う義務があります。内部監査員養成セミナーにおいては、監査要領や監査のノウハウなどを指導し、内部監査員を養成します。
運用が落ち着いてくると、次に、貴社内で内部監査を実施します。まずは、育成した内部監査員に実際の内部監査を行って頂きます。内部監査を実施する際、当社のコンサルタントが立会い、その場で貴社に最適の内部監査の手法を直接指導します。内部監査報告書に基づきマネジメントレビューが行われると、次に審査に向けた活動に移行します。
本審査の前にご要望があれば当社講師が本番さながらの「模擬審査」を実施します。本審査では、審査員は助言(コンサルにあたる)等は一切できないために、何故「不適合になるのか?」の質問等も受け付けず、審査後の是正に時間がかかる場合があります。模擬審査ではその様は不安を解消し順応する為に、実際に講師が審査をしながら不適合の理由を説明したり、助言を与えたりします。「模擬審査」を実施した場合、審査機関による「予備審査」は必要ありません。
審査登録機関によってISO20000の認証審査が行われます。 ファーストステージ(1次)審査では、システムの構築状況を文書で確認するとともに、内部監査、及びマネジメンとレビューの
実施状況を確認し、セカンドステージ審査の実施の可否を判断します。
ファーストステージ審査の1ヶ月以上後に、運用・実施状況も含め、システムがISO20000規格の全ての要求次項を満たしているかどうか審査します。
ご要望があれば当社コンサルタントが審査時に立会う事も可能です。
審査で不適合が出た場合の是正を行ないます。不適合の是正が完了した時点で審査機関はISO本部に貴社のISO20000認証を推薦し、実質ISO20000認証取得となり後は登録証待ちとなります。
ISO20000の認証取得のコンサルティングは、スリープロサポートに是非お任せください。ISO20000認証スキームを熟知した経験豊富なコンサルタントが専任で貴社のITSMS(ITサービスマネジメントシステム)の導入、ISO20000の認証取得活動を包括的にサポートさせていただきます。 認証までの作業工数を極限まで減らしたい、短期間で安価で認証したい、自社の業務との整合を強化したITサービスマネジメントシステムを構築・導入したいお客様は、是非当社ISOプログラム「完全サポート型」をご活用下さい。
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