ISOコンサルタント:トップ > ISO9001取得支援 > 建設業におけるISO9001認証取得のコツ
ISO9001が、日本で普及したきっかけは、国土交通省がISO9001認証取得を、経営事項審査の加点対象とした事です。それまでは、大手製造メーカーを中心に「海外取引のための手形」的な扱いで、海外との取引がある、ごく限られた大手製造業のみが取得していました。また、当時のISO9001:1994は、製造業をターゲットとした規格でもあり、サービス業や建設業とは縁が薄い規格と捉えられていました。しかし、国土交通省の発表により、建設業にとって今後の入札に参加する為にISO9001の認証取得は必須の条件であるとの考えが建設業界でおこり、また、国策などもあり、建設業を中心に取得されていきます。しかし、当時、規格の中身を、コンサル及び、企業が良く理解していなかった為、ほとんど「形だけの取得」になってしまい、効果的な運用とは程遠い、金食い虫になっていった企業が大半を占めます。
1、企業側の原因
現在でも、建設業におけるISO9001取得のニーズは高く、ISO9001を取得している業種全体で見ても、認証取得企業数は建設業が1位です。しかし、認証取得後の企業の満足度は逆に一番低いのが現実です。何が不満かというと、現実的な仕組みでない、重い仕組みを作ってしい大変不慣れな作業が発生しているということです。ISO9001は、もともとは製造業の効果的な運用を行うために規格化されています。建設業がQMSを構築する際、製造業と同じ感覚で、文書類、記録類を新たに作成してしまい、既存の書類をあまり利用せず、 ISOを認証取得することが目的となり、本来、経営のツールであることを忘れて(知らない)しまったのが大きな原因です。
2、コンサル会社の責任
指導するコンサルタントにも原因がある場合が多いようです。ISO9001を早く、安く取得させることがコンサルティング会社の目的になっているため、本来の、経営改善につながる経営コンサルティングまでQMSに盛り込めていません。効果的な運用を長期間維持できる仕組み作りをしているのではなく、企業の実態をあまり仕組みに反映させず、ISO9001を取得する為だけに仕組みを構築しています。当時、経営コンサルがISO9001の認証をサポートしたこともあり、QMSについての深い知識がなく、取得後のフォローができていません。
3、審査会社の責任
逐条審査(ただ単純に, ISO9001の条項ごとに要求事項を満.たしているかを判定する審査)が多く、経営体に応じた、利益追求の仕組みにつながる有効性のある審査を実施していない。
既存の書類を使い、新たに書類はつくらない。
全員参加で、
経営者の意思が注入された仕組みつくりを心がける。(経営者の積極的な参加を促す)
施工計画書を有効活用(ISO9001の規格要求事項で7.1製品実現の計画にほとんど該当する)する。
帳票類(記録を残すもの)は現在使用しているものを極力使う(現場メモなど)
効率及び品質を重視して仕組みを考える。
ISO9001を難しく考えない。
ISO9001を取得した後の事を考えて仕組みを構築する。(ビジネスチャンス、効果、目標などを明確にする)
審査費用が安く、信頼でき、自分たちのニーズを理解してくれる審査会社と付き合う。
長い付き合いのできるコンサル会社の指導を受ける。(認証取得で終わりではない)
一部の人で構築しており、全員が理解していない 。
力量向上につながる教育システムがない。
読まない文書が多い。(または、読めない文書も多い)
とにかく、記録ありきの仕組みを構築している。
ISO9001の活動と、通常業務を分けて考えている。
合同コンサルティングを受ける。
審査会社は最低3社以上から見積もりを取る。
利益をあげる工夫を社内で検討する仕組みをつくる 。(最重要)
スリープロサポートはISO9001の失敗の要因を完全排除し、企業の基幹となISO9001マネジメントシステムの認証取得をサポートします。真剣にQMSと取り組みたいお客様は是非ご相談ください。貴社に最低なご提案をさせていただきます。
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