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企業はISO9001取得の意思を固めたあと、ISO9001を取得するにあたり中心となって活動するチーム(プロジェクトチーム、事務局)を結成します。品質管理責任者及び品質監査責任者(兼任は可能)と各部署の代表で構成されるのがベストですが、人数などに制限は無く、役職、年齢を問わず幅広く人選することをお勧めします。目安としてのプロジェクトチームの人数は全社員の10%程度です。
人選において特に重要なのが「品質管理責任者」です。品質管理責任者の力量により企業のQMSの完成度は大きく左右されます。会社を良くしていこうという強い意志があり、仕事全体の流れをある程度把握している方がお勧めです。
ISO9001の取得活動は、全社員で取り組んでいかなければ成功しません。
しかし、いざ活動を開始してみると、「プロジェクトチーム」が活動の中心となり、一部の社員だけ取り組んでいるという雰囲気が出来上がりがちです。そのため、「自分は関係無い」と考える社員が出てきてしまい、結果、全体の士気も低下、ひいては、認証取得の遅延、及び不完全なQMSの構築につながります。そうならない為に、まず、全社員に「何時」から「何時まで」に「こういう理由で」QMSを構築し、ISO9001を認証する為の活動をする、という事を周知させ、共通の認識として取り組むことを徹底しなければなりません。社内報、全体会議、朝礼でもかまいませんので、活動の意義を全社員に宣言し浸透させる事がスムーズな取得活動に直結します。
まず、初回コンサルティングの前に、社長単独のヒアリングを行い、「どのようなルール」を構築し「どのようなコンサルティング」を望むかを決定していただきます。 次に、全社員の前で、ISO9001の概要、何故認証取得が必要なのか、今からどういう活動をしていくのかなど、 1 時間程度説明します。その後、「プロジェクトチーム」に対し集中コンサルを開始します。
当社コンサルタントが、貴社が抱えている問題点、また、貴社の仕組みが「 ISO9001の規格要求事項 」と比較してどこが不足してるのか、徹底的に分析します。ここで現状を明確にすることによって、貴社の強みや問題点を浮き彫りにし、貴社が今後どのようなQMSを構築していくのか方向付けをいたします。
「現状分析」の結果をもとに、当社コンサルタントが貴社の現状に対応した、無理なく無駄なく活動できるような「品質マニュアル」および「手順書」を初版としてオーダーメイドで作成します。
当社コンサルタントが貴社の上位文書である品質マニュアルや手順書との整合性を保つような、作業指示書、記録フォーム等の作り方の指導を行います。これらの文書の作成については、現在社内にて使用している文書があればそれを適用したり、改善点があればリニューアルしたりして展開し、全社員が納得でき、スムーズに業務がこなせるように作成することがポイントになります。
これまで構築してきた仕組みに基づき、実際に活動していただきます。実践で確認するポイントは、構築した仕組みが「有効的に機能しているか」「継続的に改善できているか」「活動出来ないルールを作ってないか」をチェックすることです。貴社の現状に即した無理のない仕組み作りについて、ここでもう一度検証しマニュアル・手順書に反映させていきます 。
構築した仕組みは全社員の間で守られているのか?期待された効果をもたらしているのか?継続的改善がなされているのか?などのチェックをすために、貴社社員から監査員を選出する必要があります。これが「内部監査員」です。内部監査員の選出は、各部署から最低1人以上が望ましく、監査員は認証取得後に定期的な監査を行う義務があります。
内部監査員養成セミナーにおいては、監査要領や監査のノウハウなどを指導し、内部監査員を養成します。
当社コンサルタントの立会いのもと、貴社の内部監査員が実際に内部監査を行います。当社コンサルタントが、貴社の内部監査員が指摘した事項について、効果的な指摘かどうかも検証し、貴社の現状に適した内部監査を行うにはどのようにしたら良いかの指導を行います。
実地審査(本審査) では、審査員が社員に対し、現場でヒアリングによる質疑を行いますが、「要点をついた返答に困る」、「緊張して答えられなかった」「書類があるはずなのに見つけれなかった」ということが実際に起こりえます。そのため、実地審査で万全の体制を整えられるように、本番さながらの模擬審査を当社コンサルタントが実施します。
審査登録機関によって審査が行われます。ご要望があれば当社コンサルタントが審査時に立会いも可能です。
本審査の結果、審査登録機関から「不適合」が貴社に対して報告される場合があります。その場合、当社コンサルタントが完璧な是正を行います。
不適合事項に対しての是正が完了すれば、後は登録証待ちとなります。