ISOコンサルタント:トップ > ISOコンサル会社の選び方
ISOを認証取得する上でコンサルティングパートナー選びは重要な位置づけになります。 しかし、どうやってコンサル会社を選択するのか、何を確認すればよいのか、初めてコンサルティングを受ける企業は解りません。 コンサルタント会社と契約すると基本的には認証取得まで共同で活動しなければなりません。途中「最初イメージしていたコンサル内容とは違う」と思えてきても後の祭りで、途中からコンサル会社を変更する事は難しいのが実情です。企業が望むコンサルティング役務の提供を受ける為に、以下のことを確認することをお勧めします。どこでも同じだろう、それじゃコストが安いところから選ぶ、ではなく、サポート内容、フォロー体制、その他のサービス等を加味してトータル的に貴社のニーズを満たしてくれるコンサル会社とタッグを組むことにより、貴社が望むより高い完成度の仕組みの構築が可能となります。
コンサルティング会社の説明を聞く前に、自社で取得目的、狙いたい効果などを再確認します。経営者を交えて社内で議論し、取得動機を統一します。各部署でも狙いたい効果は違うはずなので、この段階から「全員参加」の意識を植え付けていきます。
規格を取得する理由、目的は?(複数箇条書きにして、優先順位を付ける)
どの規格を認証取得するのか?(それは適切か、理由、目的から検証する)
規格を取得する事により「どのような効果」を狙うのか?(狙いたい内部効果や外部効果を箇条書きにして優先順位を付ける)
目的が明確になった後にコンサルティング会社選定に入ります。上の箇条書きにしたリストをそのまま見せて、「この規格を取得して、このよう効果を狙いたいが、そのようなサービスは可能か」でも別段かまいません。しかし、ある程度コンサルティング会社選定のポイントは確認しておくほうがよいでしょう。
どういう支援体制で貴社をフォローしくれるのか?
(
コンサルタントは選任?担当人数は?その講師のバクアップ体制は)
文書作成はしてもらえるのか?(もしくは貴社のニーズを反映できるのか)
実績数は?
コストは何処まで含まれるのか?(追加料金やオプションは)
取得後のフォローは?
以前、どのようなコンサルを提供してどのようの効果があったのか?
コンサル途中でコンサルタントの変更は可能か?
自社でどれくらいの作業工数が発生するのか?
この段階でコンサル会社を2社位に絞り込みます。次にコンサルタントと面談してコミュニケーション能力や人柄を観察し、どのように指導するのか具体的に質問すると良いでしょう。
取得規格に対してどの様な考えを持ったコンサルタントなのか?
どの様なサポートを心がけているのか?
貴社の狙う効果、目的について具体的にどう指導するのか?
保有する関連資格は?(審査員資格はあるか)
人柄、誠実さはどうか?
これらを比較表として作成し、各項目毎に点数を振り分け、トータル点数で評価し最終選定する事をお薦めします。当然合格点に達していれば最終的には「コスト」ということになります。
審査の合格、速さだけをアピールする会社
規格の解説をやたらしたがる人
「こうしなければ合格しません」等、強要する人
会社が大きいから安心ですよと言う会社
マニュアルが薄いとアピールする会社
担当コンサルタント以外に人材が不足している会社
設備投資を進める会社
当社の審査機関はここですと審査機関を指定する会社
コンサルティング料金が高い会社、極端に安い会社
組織が、コンサルタントを使う目的は、「認証取得」だけではないと思います。
「規格にはこう書いてあるみたいだが、これでは当社の実態に合わず業務に支障をきたし質の高いサービスをユーザーに提供できない。故に、規格要求事項の解釈を当社の実態にあわせ、現実的な仕組みを作り、当社を認証取得まで導くこと事があなたの仕事です」と言う事を強く言ってください。
高いノウハウをもっているコンサルタントは「規格がこう書いてあるから、そうしないと取得できません」とは言わず、「貴社の実態に合わせるよう規格をこう解釈しましょう」と実例を交えながら提案します。ISOの認証取得はあくまで通過点で取得後の「運用効果」に重点を置くのが優秀なコンサルタントです。