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TuV家庭用リチウムイオン蓄電池 システムの認証業務開始 (2011/12/16)
テュフ ラインランドジャパンは、単相入出力で家庭用コンセントに接続して使うように設計されたUPS につい
て、S マーク認証を開始しました。これは、S マーク認証機関連絡会の決定に基づいたものです。昨今の電力
事情から蓄電池を利用した無停電電源装置(UPS)が注目され、今後一般家庭への普及が見込まれることに
対応します。
【S マーク認証開始の背景】
東日本大震災とそれに続く福島第一原子力発電所事故で、電力の使用制限や省電力対策が急務となって
います。こうした中、一時的に家庭内へ電力を供給する無停電電源装置(UPS)に注目が集まっています。当
該機器は、これまでパソコン等の小電力機器への電力供給を対象としており、一般家庭用機器への電力供
給を考慮したものはありませんでした。したがって電気用品安全法技術基準に規定されていません。しかし、
蓄電池の高性能化や大容量化が可能となったことと、電力供給の不安定要素により今後の普及拡大が予想
されるため、当該機器をS マーク認証の対象とすることを正式決定しました。
テュフラインランドジャパンは、これらの無停電電源装置についてS マーク認証機関連絡会決定の試験規
格に沿った評価の全ての試験、または一部の試験を行います。
【S マーク認証機関連絡会決定事項】
無停電電源装置(UPS)については、電気用品安全法技術基準が規定されていないことから、以下の基準に
よりS マーク認証することとする。
1.無停電電源装置(UPS)
単相入出力で、家庭用コンセントに接続して使うように設計されたUPS
(1)IEC 62040-1:第1版:Uninterruptible power systems (UPS) - Part 1: General and safety requirements for
UPS
(2)JIS C 4411-2:無停電電源装置(UPS) ? 第2 部:電磁両立性(EMC)要求事項のエミッション
(3)内蔵している二次電池については、
@ 鉛蓄電池は、JIS C 8702-1 及びJIS C 8702-3 を適用する。
A 電気用品安全法対象リチウム電池は、別表第九を適用する。
B 電気用品安全法対象外の二次電池は、IEC 62133 を適用する。
(4)JIS C 6950-1 と同様に、クラス0I 機器を認める。
(5)電力系統に繋がる構造のもの(電力会社との連系協議が必要となる製品)を除く。
2.非常用電源装置
非常用電源装置 (夜間電力等で蓄電池に充電し、日中の電力使用率が高い時間帯や停電時に数時間給
電可能なもの)について
(1)IEC 62040-1:第1版:Uninterruptible power systems (UPS) - Part 1: General and safety requirements for
UPS
(2)JIS C 4411-2:無停電電源装置(UPS) ? 第2 部:電磁両立性(EMC)要求事項のエミッション
(3)内蔵している二次電池については、
@ 電気用品安全法対象リチウム電池は、別表第九を適用する。
A 電気用品安全法対象外の二次電池は、IEC 62133 を適用する。
(4)JIS C 6950-1 と同様に、クラス0I 機器を認める。
(5)電力系統に繋がる構造のもの(電力会社との連系協議が必要となる製品)を除く。
tuv.communication第12号より抜粋
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