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資源エネルギー庁の入札でISO50001認証取得が加点要件 (2011/9/13)
8月31日、資源エネルギー庁より、今後、同庁が行う総合評価落札方式の委託事業(調査、広報、研究開発等)の評価項目において、ISO50001(エネルギーマネジメントシステム)の認証登録の有無を加点要件として加えることが公表されました。これは5月13日に公表された「夏期の電力需給対策」(電力需給対策
本部決定)において、「今夏に策定される予定のエネルギー管理システム規格について、その認証取得を政府調達の際に考慮すること等を通じて、
活用を促す」との記載に対して、資源エネルギー庁が当面の対応方針と
して公表したものです。
ISO50001認証取得の有無を評価加点に加えた入札はすでに9月から開始されており、今後さらに拡大していくことが予想されます。
「夏期の電力需給対策」で示されたとおり、7月1日に電気事業法第27条
が発動され、契約電力500kW以上の大口需要家に対して最大15%の電力
使用制限が実施されました。その結果、東京電力では今夏の電力需要は昨夏と比較して、高気温の発生時には900万kW〜1,000万kW程度低い
水準となり、需給の安定を確保することができたとのことです。
9月9日に使用制限は解除されましたが、引き続き努力目標として15%の
需要抑制を政府は呼びかけています。そのためにも今夏以降の中長期
的な需要対策として省エネルギーの一層の推進が必要となります。省エ
ネ機器等の設備導入はもちろん、特に運用面でのシステマティックな取
組みが不可欠となることは想像に難くありません。
ISO50001は単なる節電対策を超えて、組織にとって持続可能なエネルギ
ーパフォーマンスの改善に寄与するシステムとして大きな期待がかけら
れています。
参照:資源エネルギー庁ホームページ
「委託事業の入札におけるエネルギー管理システム規格の活用について」
http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/tenddata/1108/110831a/110831a.pdf
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