ISOコンサルタント:トップ > ISOコラム > No.2:IATF16949の認証について @
IATF16949の認証について @
グローバル化が進む中、お客様から「IATF16949を認証取得したい」という問い合わせが多くなった。問い合わせの内容は「どれくらいの費用で、どの様なコンサルを提供でき、何時までに取得できるか」が多い。しかしIATF16949の場合、これ以前にクリアしなければならない問題がある。問い合わせてくるお客様の実に1/3以上は認証基準を満たしていないという事だ。故に、IATF16949を認証したくてもできないのである。その多くの企業の業務は、アフターマーケット製品、金型、試作品(量産はしていない)、設計のみ、製造以外の関わり合い等であり、俗に言う「支援サイト」扱いの企業である。
コンサル会社としては、受注に結び付けたいしIATF16949を認証させてあげたい。しかし、IATFのルールは絶対であり、グレー(取得できるかできないか微妙)な場合もコンサル役務を受注できない。過去に、競業企業がコンサルを受注したが、最終的にお客様がIATF16949を認証できない事が解り非常に問題になった事実があるからだ。この様な場合、すぐに審査登録機関から判断してもらうことを推奨する。当社もまずは審査登録機関を紹介して認証の可否を判断してもらう。しかし以前、A社は認証できるはずだ、B社は認証できない、C社は確認しないと分からない、という微妙な判定があった。最終的にはB社の言うとおりIATF16949の認証はできないと判断されたのだが。しかし、グローバル化が進む中、自動車産業業界ではIATF16949の認証取得は今後の企業の生き残りをかけたツールになると思われる。非常に需要が高い規格になるかもしれないのに、認証できない企業が多いというのはコンサル会社や審査登録機関からしたら非常に残念でならない。 IATFの診査基準は年々厳しくなる傾向になるが、自動車部品を製造するサプライヤーの技術力も並行して向上しているわけで、もう少し審査基準を拡大する事は出来ないのであろうか?そうする事で自動車産業界の全体的な品質の底上げも促進されると思うのだが。
■ コラム一覧
■ No.1 ISO9001の定着度 h25/2/7 ■ No.2 IATF16949の認証について @ h25/5/5 ■ No.3 ISOの同業他社からの偽電話 h25/7/11 ■ No.4 IATF16949の認証について A h25/12/18 |
HOME ISO9001とは ISO9001取得のメリット ISO9001取得支援サービス ISO9001取得フロー ISO認証取得に必要な費用