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ISOSより抜粋 (2012/1/16)
【ISO 19011:2002の表1は「確信犯」】
マネジメントシステム監査の国際規格であるISO 19011:2011が発行され、
JIS版は今春発行が予定されています。最近、同規格の研修会や説明会が
活況を呈しているらしく、当方にも問い合わせがあったりします。
2002年版から改訂され、ISO/IEC17021に第三者審査分野は譲り渡し、主
に第一者(内部監査)・第二者(顧客による監査など)監査規格という
性格になっても、大きな関心を集めているのは非常に喜ばしいことだと
思います。
この規格改訂で個人的に興味深いのは、旧版にあった「力量」に関 する
具体的記述の削除です。2002年版では、業務経験・監査員訓練、監査経
験などを一覧表にして具体的な数値で示していましたが、2011年版では、
「こういったレベルを満足していれば監査員資格を与えるという考え方
は適切ではない」として、全面削除されました。正論だと思います。
ただ、2002年と今とでは、状況が異なっていました。当時は、規格作成
の国際会議に参加していた委員の方々も「このような一覧表が審査員評
価登録の目安になるだろう」と言っておられたし、JRCAやCEARでも実際
に基準作りの参考にされたと思います。経験のない組織が、何にも形の
ないところから自ら基準を作るのは大変です。それよりも、雛形があっ
て、それを採用することで出発し、経験を積みながらオリジナルに改訂
していけばいいのです。その意味で、2002年版の表1は、あえてマネさ
れることを狙った(特に審査員評価登録機関や認証機関に審査員評価基
準としてマネされことを狙った)「確信犯」だったと、私は解釈してい
ます。
ですが、あれから9年経って、改訂版が出ると、ISO側の説明は「表1は
誤解を招く表現だった」となります。こんな説明を受けて、「そうかあ、
我々はISO側の意図を誤解して使ってたんだ!」などと、ウブに受け取っ
てはいけません。(中尾優作)
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