ISOコンサルタント:トップ > その他規格導入支援コンサルティング > ハラール(ハラル:HALAL)認証
近年、イスラム教徒(ムスリム)の海外への旅行者数が急増しています。約16億人と言われるイスラム教徒ですが、外国を旅行する際に悩まされているのが「食」の問題です。豚肉の禁忌はよく知られていますが、食肉だけでなく、豚脂や豚由来の酵素でつくられた調味料やアミノ酸なども食する事が禁止されています。
アルコールを含む味醂も禁忌です。また、口にする事ができる食品の中にも様々な制限が設けられています。
ハラール(ハラル:HALAL)とはイスラムにおいて「許可されたもの」を意味し、ハラール(ハラル)認証とは「イスラムが認定する適正な方法で処理・加工・保管・運搬された食品」である事を第三者機関が証明する事を意味します。ハラール認証制度では「食」を扱う事業者が、イスラム教徒が食べてよいものを「ハラール・マーク」で表示する事ができます。
イスラム教徒約16億人(世界人口の4人に1人:在日10万人、日本国籍1万人)の食のマーケットは、全世界で約50兆円と言われています。日本でも、経済成長や査証発給条件の緩和などを受け、アジアの中でもイスラム教徒が多いインドネシアとマレーシアからの来日者数が、2013年1-10月の累計で約30%増加しています(前年同期比)。今後も、2020年の東京オリ
ンピック・パラリンピック開催などもあり、訪日観光客の増加が見込まれます。
「せっかく日本に旅行で来たが、何を食べて良いかわからない」訪日したイスラム教徒から、よく聞かれる言葉です。食の安全性については、日本でも最近、大きな問題が次々に起こっています。私たちも自身の食べるものが「安全」であるか「安心」であるか、日々、気を配っていますが、イスラム教徒にとっては、安全か、安心かの判断にハラールであるか、ないか、は、非常に重要な問題です。食に関する事業を営む中でハラール認証を取得する事は、ムスリムの信頼を勝ち取る事となり、ビジネスチャンスの拡大につながります。
【日本のハラール市場】
国内:観光、外食。ホテル、旅館
国外、輸出:食品、医薬品、化粧品、包装資材、当期、検査試薬、製造システム
【ハラール認証のメリット】
■ 16億人、50兆円のイスラム市場への参入
■ 競合他社との差別化
■ ASEAN(特にインドネシア、マレーシア、シンガポール)の食のマーケット開拓
■ 日本への観光客を対象とした、ホテル、旅館、レストラン、お土産市場へのへハラール対応食品販路開拓
ハラール(アラビア語: ????? Hal?l)とは、イスラーム法で「許可されたもの」の事という意味があり、主にイスラム法上で食べられる物のことを表します。逆に「禁止されたもの」は「ハラーム」
(アラビア語: ????? har?m)と言い、「疑わしきもの」は「シュブハ」(Shubha)といいます。
【ハラールな食品】
「ハラールに屠殺された動物」、「野菜、果物」、「穀類」、「乳製品」、「卵」、「水」、「米」、「海鮮(一部除く)」など
【ハラームな食品】
「ハラールに屠殺されていない動物」、「重度ナジスの動物(犬、豚など)」、「牙で獲物を得る動物」、「捕食動物」、「害虫、毒性昆虫」など
【疑わしきもの(シュブハ)】
「イスラーム原則の屠殺方法ではない牛肉、鶏肉」、「酒類を使用しているもの(みりん、料理酒)」、「ハラール食品だが、貯蔵、輸送でハラール食品と混載され穢れたもの」、「ハラームなもので穢れた後も清められていない食器、調理器具を用いたもの」など
ハラール認証制度(※ハラールの基準は各地域で異なります)では、食品においては原材料、製造工程、製品品質などを審査し、イスラム法上適合製品であることが承認された製品のみにハラールロゴを表示することができます。また、食品の他に医薬品、化粧品、レストランも対象になり、国によっては製品自体のみならず、食品運送、原材料保管、流通なども「ハラール性」が保たれていることを要求される事もあります。国内での認証審査は主に「申請」→「書類審査」→「第一次監査」→「第二次監査」→「ハラール審議委員会審議」→「認証証発行」(1年間有効)という流れでハラール認証を取得する事になります。
【ハラールフードチェーンとハラールロゴ】
【ハラール認証定義】
生産地から消費者までの全工程についてハラール基準に基づき、全ての製造流通過程(飼料、屠畜、動物愛護、衛生、加工、倉庫管理、輸送、社内ハラール取組等)を第三者機関(ハラール監査団体)が確認し、「ハラール製品」認証し、消費者が安心して消費、摂取する事ができるようにする事。
■ ハラールスタンダード(基準)に基づき監査され、ハラールである事が証明される事
■ 通常「ハラール認証団体」(CB:Halal certification body)によって監査される
■ 監査はあくまでも、各ハラール認証機関のハラールスタンダード、監査人によるものであり世界統一基準では無い
■ 通常、ハラール認証は1年間で更新を必要とする
■ 通常、ハラール認証は各製品ごと、工場ごと、店舗ごとに行われる
【ハラール認証が可能な主な業種】
■ 屠畜・屠畜場
■ 加工食品
■ 飲食・ケータリング
■ 医薬品
■ 化粧品
■ 消耗品
■ 物流
■ 宿泊
【国内ハラール認証機関】
■ 宗教法人 日本ムスリム協会
■ NPO法人 日本ハラル協会 など
世界中には様々なハラール認証機関がありますが、世界で通用する認証である為には認証時に用いる確立されたハラール基準や監査方法によるものかどうかでその信頼性を計る事ができます。NPO法人日本ハラール協会(日本国においてマレーシア政府ハラール認証機関(JAKIM)、並びにシンガポール政府 Majlis Ugama Islam Singapura (MUIS)の承認を受けているハラール認証機関)のハラール基準はマレーシア政府ハラール認証機関の用いるMS1500/2009(「ハラル食品の清算、準備、取扱い及び貯蔵に関する一般ガイドライン」)とISO22000:2005(E)がベースとなったIHI(International Halal Integrity Alliance)のハラール基準を用い、それを更に日本対応として一部変更しJHAのハラール基準としています。また、いずれの場合にも「ハラル管理者」は必ず必要であり、ハラル管理者を中心として仕組みを構築していきます。
【ハラール管理者の役割】
■ ハラール製品製造にあたり、ハラール性を管理する為の必要な知識を備え任務を遂行する
■ ハラール製品の適格性、品質、ハラール性の維持を確認
■ 内部監査人として定期的な検査を実施する
■ ハラールに関する窓口的存在として情報を提供する
スリープロサポートは食品業界に精通(FSSC、SQF、22000等)したコンサル(ハラール管理者)が在籍しており、以下の様なスケジュールで組織のハラール認証をサポート致します。
@ 現状確認(ISO9001,ISO22000, HACCP等の認証の有無、現状業務の把握)
A ギャップの明確化(原材料、工程、包装材、包装デザインなど)
B 製造工程管理、フロー図作成(製造ライン改訂、非ハラール物質の区分など)
C 現場レベルでの「5S」、一般衛生管理の徹底
D 業務・作業の標準化、マニュアル作成
E 運用状況確認
F 監査
G 審査是正処置
ハラール認証は業種や組織の現状により、認証までの活動期間、費用はは大きく異なります。ハラール認証をお考えの組織はまずはお気軽にご連絡ください。お客様のニーズを反映したコンサルティングプログラムのご提案をさせて頂きます。またハラル認証はハードルが高いというお考えをお持ちの企業様は「ムスリムフレンドリー」のご検討をお勧めします。
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