ISOコンサルタント:トップ > その他規格導入支援コンサルティング > エネルギーマネジメント > EnMS導入フロー
エネルギーマネジメントシステムを構築するにあたり中心となって活動するチーム(プロジェクトチーム、事務局)を結成します。ISO14001を認証取得しているのであれば取得時の推進チームメンバーで構成したほうがスムーズに構築できます。そうでなければ複数の関係部署から最低一人メンバーを選出することをお勧めします。目安としてのプロジェクトチームの人数は全社員の10%程度です。プロジェクトチームが発足したら次にメンバーの中から「エネルギー管理責任者」を任命します。エネルギー管理責任者は非常に重要な役割を担い業務全体の流れをある程度把握している方がお勧めです。
コンサルタントが訪問し、ISO50001やエネルギーマネジメントシステムについての入門セミナーを1時間程度行います。参加者はプロジェクトチームのメンバーに限らず、できるだけ多くの社員を対象にします。入門セミナー終了後、プロジェクトチームとの打ち合わせを行い、今後のおおまかなアクションプランを作成します。次に、トップ(経営陣)へのインタビューを行い、導入の目的やコンサルに関して臨むことなどを確認します。
貴社の現状のエネルギー使用状況や、取り扱い部署、規定などエネルギー使用に関する状況を把握します。また、現状とISO50001規格要求事項との差分(ギャップ)を明確にし、ISO 14001(環境マネジメントシステム)が構築・運用されている場合には、運用状況を確認し、 エネルギーマネジメントシステムに利用できる仕組みなどを特定します。
ISO50001ではエネルギー使用実績の管理など、エネルギーベースラインの設定が求められます。省エネ法では前年度比になりますが、規格では1年以上のデータを要求しています。エネルギープロファイル、エネルギーベースライン、キ―パフォーマンス指標(KPI)等を策定します。
エネルギー方針を策定し、現状把握及びギャップ分析を基に、効果的なエネルギーマネジメントシステムの構築を行います。ISO14001を認証、運用しているのであれば可能な限りその仕組みを適用し、不足分については規格との整合性を鑑みながら貴社の現状に最適なマネジメントシステムを構築していきます。
構築した仕組みをエネルギー管理マニュアル等を作成し文書化します。ISO14001の認証、運用ができているのであれば統合も可能ですし、手順書や様式など対応可能なものがあれば規格との整合性を図りながら活用していきます。
構築したエネルギーマネジメントシステムは、運用状況確認後、その仕組みをチェックする必要があります。組織内から複数の内部監査員を育成し自社の仕組みを監査します。内部監査では、規格との適合性、法令及びその他の要求事項との適合性、構築した仕組みは効果的に維持され実施されているかをチェックシートなどを用いながら定期的に監査していきます。監査の結果は「監査報告書」としてトップマネジメントに報告し、トップマネジメントは監査報告書を基にマネジメントレビューを実施します。
マネジメントレビューが完了誤、審査登録を行うのであれば審査会社を選定し登録申請を行います。審査は2段階で行われ、第1ステージ審査で「現状のレビュー」、第2ステージ審査で「認証審査」が行われます。是正を要求された際、是正処置を実施しISO50001認証取得となります。