ISOコンサルタント:トップ > その他規格導入支援コンサルティング > ISO/IEC17020認定取得支援
ISO/IEC 17020 とは 、様々な業務分野の検査を行う「検査機関の能力に関する基準」を規定しており、ISOが「検査機関」を認定する際に「審査基準」として適用する国際的な規格要求事項です。故に、ISO/IEC 17020が定めた要求事項を満たしている検査機関(認定所)が発行する検査報告書(検査証明書)は、第三者機関としてISOが認定することで一定水準以上の信頼性を持ち、ISO17025に見られるように国際間での商取引におけるリスク軽減、輸出入促進、及びスムーズな物流を促しています。世界約で6500社が認定されており、国内ではJIS Q 17020:2012が発行され徐々に輸入車や輸出車の検査などグローバルな展開を図る企業で認定を取得する企業が増えています。
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ISO/IEC 17020と類似した規格としてISO/IEC17025が存在しますが、ISO/IEC17025は試験所認定制度における認定基準規格となります。そこで、『検査』と『試験』の大きな違いは以下のとおりです。
【検査】
検査の多くでは、合否の判定は専門家による「五感」を含めた専門的判断が必要。(機能確認的)
【試験】
試験では、合否の判定は専門家による「五感」を含めた専門的判断は無関係、あくまで裏付けとなる技術的な数字で判断。(分析的
)
さらに検査とは、JIS Q 17000(ISO/IEC 17000)では、以下のように定義されています。
◇ 検査とは「製品設計,製品(3.3),プロセス又は据付けの調査,及びその特定要求事項に対する適合性の確定,又は一般要求事項に対する適合性の専門的判断に基づく確定」である。
定義によれば、検査の対象となる品目は非常にバラエティに富んでおり、また、その行為も製品の試験結果をもとに特定の製品規格に照らして規格適合性を判断するような試験の延長線上にあるようなものから、専門家が十分に培われた経験をもとに目、耳、鼻など人間の五感を使って良品であるか否かのような包括的な基準に対して専門的判断をする(人間の能力に大きく依存する)ものまで幅広く存在します。
検査にとって特徴的なことは、検査には必ず何らかの「判定基準」があって、それに対する「適否の判定を伴う」ことです。また、生産ロットなどの製品等の集団に対して基準適合性を表明できるという特徴も持っています。検査機関とは
、このような検査を実施する機関のことです。
検査機関はその独立性に応じて、ISO/IEC17020の規格要求事項ではタイプA 検査機関、タイプB 検査機関又はタイプC 検査機関のいずれかに分類されます。
【ISO/IEC17020 4.1.6】
検査機関は,そのサービスを実施する条件に照らして必要な程度まで,独立性をもたなければならない。これらの条件に応じて,検査機関は,次に概要を示すように,附属書 A に規定する最低限の要求事項を満たさなければならない。
a) 第三者検査を提供する検査機関は,A.1 に規定する検査機関(タイプ A)に対する要求事項を満たさなければならない。
b) 第一者検査及び/又は第二者検査を提供する検査機関で,検査対象である品目の設計,製造,供給,据付け,使用又は整備に関与する組織の分離された識別可能な一部を形成し,検査サービスをその親組織だけに提供する機関(社内検査機関)は,A.2 に規定する検査機関(タイプ B)に対する要求事項を満たさなければならない。
c) 第一者検査及び/又は第二者検査を提供する検査機関で,検査対象である品目の設計,製造,供給,据付け,使用又は整備に関与する組織の識別可能な一部を形成するが必ずしも分離されていない,検査サービスをその親組織及び/又は他の関係者に提供する機関は,A.3 に規定する検査機関(タイプ C)に対する要求事項を満たさなければならない。
要するに
タイプA検査機関とは、最も独立性の高い第三者検査機関で、製品等の取引に掛かる当事者から完全に独立した検査機関
タイプB検査機関とは、製品等の供給者又は購買者となる組織の一の検査機関で、検査サービスを親組織のみに提供する検査機関
タイプC検査機関とは、タイプBの審査機関で、検査サービスを親組織のみならず、外部の顧客に対しても提供する検査機関
となります。
検査機関認定制度とは、
認定機関が国際規格「ISO/IEC 17020(JIS Q 17020)」「検査を実施する各種機関の運営に関する一般要求事項」を用いて検査機関を審査し、検査機関の検査実施能力を公式に実証したことを表明する制度をいい、基準を満たしている場合、認定を与えます(会社全体でも一部でも可能)。ISO/IEC 17020による検査機関認定制度は、世界中で実施されており、わが国では財団法人 日本適合性認定協会が2005年4月1日にこの制度を開始しました。
ISO/IEC17020を認定基準とする検査機関認定制度で認定・公表されることで、検査機関、及び検査を依頼するクライアントに以下のようなメリットをもたらします。
◇
認定を受けることで検査機関にとって検査能力の客観的な証明ができる
同一産業界でのみ実施される認定制度、又は自ら検査能力があると宣言する場合等と比較し、第三者である審査機関からISO17020の認定を取得していることは、検査能力を透明性を持って客観的に証明することに役立ちます。
◇ 検査能力の国際的な証明ができる
審査機関であるJABは、検査機関認定において国際相互承認に署名しており、ISO/IEC 17020認定を取得した検査機関は、検査機関としての能力を国際的に証明できます。また自ら発行する検査報告書(検査証明書)にJAB指定の認定シンボルを付けることで、認定シンボル付きの検査報告書が海外でも同等性をもって受け入れられることが期待できます。
◇ 検査機関としての能力の向上ができる
検査機関が品質マネジメントシステムを有効に機能させることにより、検査プロセスや品質の向上を図ることができ、検査ミスなどのリスクの低減に役立ちます。また、認定審査やサーベイランスを通じて常に外部から刺激を受けることによりマンネリ化を防ぐことも出来ます。
◇ 検査機関の顧客にとって
信頼できる検査機関を見つけることができる
検査の公平性や検査能力等が乏しい検査機関は検査機関認定を取得できません(ISO17020は厳しい要求及び審査です)。従ってISO17020認定を取得している検査機関が発行する検査報告書は信頼性が高いといえます。
◇ 海外顧客の信頼に応えることが出来る
海外では試験所や検査機関がISO17020の認定を受けることが機関の有力な能力証明のツールとなっており、顧客が海外に製品を輸出する場合などの検査証明が信頼を持って受け入れられます。
◇ 検査機関の能力の監視に使うことが出来る
ISO17020認定審査やサーベイランスを通じて検査機関は定的に評価されているので、検査機関を継続して利用する場合に、検査機関の能力を自ら監査することなく利用することが出来ます。
ISO/IEC17020を認定するには、主に@コンサルティング費用、A審査費用が発生します。また、コンサルティング費用は基本的に初回認定時にしか発生しませんが、審査費用は初回認定以降も定期的(4年で3度)に発生します。また、コンサルティング費用はISO9001の認証の有無や、支援内容(コンサルティングプログラム)により大きく変化します。審査費用においては、認定を登録する検査項目やサイト数により変化しますので審査会社へお問い合わせください。以下は当社のコンサルティングプログラムとなります。
【完全サポート型プログラム】
ISO9001認証の有無に関わらず、全くISO17020に関して準備がない企業様へ「プロジェクトチーム結成サポート」から「ギャップ分析」「マニュアル・規程作成」「運用サポート」「内部監査員セミナー」などISO17020認定に関わる全ての活動を一括でサポートします。貴社の作業工数は極力少なくなりスムーズにISO17020認定(検査機関認定制度登録)が可能で最も人気があるプログラムとなります。
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【リクエスト型プログラム】
部分的なプログラム対応になります。例えば、出来上がったISO17020に関する文書類をチェックしてほしい、内部監査員セミナーを実施してほしい、その他のセミナーを実施してほしいなど、ある程度社内でISO17020のマネジメントシステムを構築しているお客様向けとなります。
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