ISOコンサルタント:トップ > その他規格導入支援コンサルティング > R2認証の流れ
R2認証はアメリカ主導のもと徐々に世界的な広がりを見せています。日本においても少数ですが大手企業と取引があるリサイクル、リユーズ事業者が認証を取得しています。今後も徐々に認証数は増加すると思われるのですが、R2認証は非常にハードルが高く、認証までの活動期間と費用もかかります。その理由として、R2を認証取得するためには前提条件としてISO14001とISO45001の両方(事業内容によりISO 9001の認証取得も必要な場合有) 、もしくは「RIOS」(日本国内ではまず無理)の認証取得が求められています。そのうえで「電子機器の持続可能な 再利用とリサイクル(R2)基準」を満たすようにマネジメントシステムを構築・運用していく必要があるからです。R2はISOの単独認証から比較すると三倍以上の工数が発生するというわけです。TPSはR2の認証支援を丁寧に行います。R2の認証支援コンサルは是非TPSへお任せください。
R2は米国環境保護庁(EPA)の指導の下で2008年に初版(バージョンは定期的に変わります)が発行され、現在は米国の「SERI」 (Sustainable Electronics Recycling International)という組織が運営・管理を行っています。「SERI」とは、米国に拠点を置く世界規模の非営利団体であり、電子機器の持続可能な使用、再利用、リサイクルの世界的な推進、責任ある電子機器の再利用とリサイクルのための R2 標準、eSummit、SERI Champions プログラム、IEMN など、電子機器のライフサイクル全体にわたって持続可能な活動を推進することで地球を保護し、生活を豊かにするための数多くのプログラムを実施しています。
R2は現在(2025年6月)Ver.3.1が最新となり、二つのカテゴリーから構成されています。
「電子機器の持続可能な
再利用とリサイクル
(R2)基準」
バージョン3.1
発効日:2024年1月31日
【R2 コア要件
】
1. 範囲
2. 責任ある段階的な(階層)管理戦略
3. EH&S管理システム
4. 法的およびその他の要件
5. スループットの追跡
6. 仕分け、カテゴリー化、および処理
7. データのセキュリティ
8. フォーカスマテリアル(重点材料)
9. 施設の要件
10. 輸送
【R2 プロセスの要件】
付録 A - ダウンストリームのリサイクルチェーン
付録 B - データのサニタイズ
付録 C - テストと修理
付録 D - 特殊電子機器の再利用
付録 E - 材料の回収
付録 F - 仲介
付録 G - 太陽光発電(PV)モジュール
※ この他にR2の認証の前提条件としてISO14001とISO45001の認証(場合によってはISO9001も)が必要です。
R2の認証を取得するには一般的に以下の様な流れで活動を行います。活動開始からR2認証取得まで、ISO規格の認証の有無、適用範囲や扱うモノ、社員数にもよりますが10か月〜2年ほどかかります。
◆ 適用範囲・プロジェクトチームの決定
◆ R2基準の理解
◆ ギャップ分析・法規制への対応状況確認
◆ 業務フロー図の作成
◆ R2認証基準を満たす仕組の構築
◆ QMS・EMS・OHSMSを含むR2統合マニュアルの作成
◆ 導入教育
◆ R2の運用
◆ 内部監査
◆ マネジメントレビュー
◆ 審査機関による審査 (※ 1)St.1 St.2
◆ R2運用維持
(※ 2)
※ 1 R2の審査機関は2025年6月現在、
ANAB(アメリカ認定機関)=
NSAI、NSF、AMTIVO、PERRY JOHNSON REGISTRARS、
intertek。
NABCB(インド認定機関)=
URS、の何れかになります。
※ 2 R2認証の有効期間は3年です。
ただし、1年に1一度のサーベイランスがあります。
また、審査を受ける前に「SERI」への登録が必要です(ライセンス契約費用20〜30万位も発生します)。
2025年6月現在、世界では
43カ国1258の施設でR2は認証されています。そのうち日本では、28の施設がR2の認証を受けています。主要国のR2認証数は以下の通りとなります。
米国 818
カナダ 81
中国 72
日本 28
メキシコ 21
韓国 6
ドイツ 3
イギリス 11
その他 218
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